
研修会前半は現代の社会におけるウェブの重要性や、日蓮宗ポータルサイトをはじめとした本宗のウェブサービスの動向について講義をいただきました。
近年の情報メディアを取り巻く状況はめまぐるしく変化しており、ドッグイヤー(Dog Year:犬の一年)と呼ばれるほどのスピードで従来のものとは異なる新しいメディアが台頭してきております。
その一つがソーシャルメディアと呼ばれるもので、これまで主流であったテレビ、ラジオなどのマスメディアが発信者から受け手へ、一方的に情報が流されるのに対し、このソーシャルメディアは、主にインターネットを介して、情報をやり取りする双方が発信者にも受け手にもなり得るものです。
譬えるなら、マスメディアは投球練習であり、ソーシャルメディアはキャッチボールのようなものと言えるでしょう。
更に、平成24年度の時点で日本におけるインターネットの人口普及率は79.5%にもなり、これは日本人のおよそ八割がインターネットを利用して情報の入手、発信をしているということになります。
つまり、現代における新たな情報メディアであるインターネットは布教の手段の一つとして欠かせないものであるといえます。
実際、わが宗のみならず、多くの宗派がホームページを利用して情報発信を試みています。
中でも日蓮宗のポータルサイトは月間25万PVを稼いでおり、ひと月に5〜6万人の方が訪れるサイトとなっております。
そして、その多くの人が訪れる日蓮宗ポータルサイトのトップページに記事を掲載し、各寺院のページに利用者を呼び込む動線となるのが、「お寺めぐり」と、「寺院ページ作成サービス」です。
研修会後半では実際に「寺院ページ作成サービス」を利用して日蓮宗ポータルサイトの寺院ページ作成を行い、新たに尾張管内の7ヵ寺の寺院ページが公開されました。
ソーシャルメディア時代において、伝道教団としてどのようにインターネットと関わっていけるか。新たな発見の多い、たいへん実りある研修会となりました。
この場をお借りしまして、講師の早島上人、また、ご参加いただいた管内各聖に御礼申し上げます。
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